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2013年11月10日(主日礼拝)
「神と和らぐ」
ヨハネによる福音書14章27〜31節
大川従道牧師 (7/10) |
3.使命感の確立
何のために生きるのかということが、この14章31節に書かれています。
しかし、わたしが父を愛していることを世が知るように、わたしは父がお命じになったとおりのことを行うのである。(ヨハネの黙示録14:31)
つまり、「父のお命じになった」そのことを行うのです。すごいメッセージですね。
私は青山学院の卒業生なのですが、教育学部から神学部に移りました。教育学部の時に、「初等教育原理」を勉強しました。小学校の教師になるためのコースでありますが、もうすでに私は東京で牧師をしておりました。英文科の学生たちと教育学部の学生が一緒になって初等教育原理を勉強しました。
教授は木下先生という背の高い素敵な人でありました。青山学院の英文科には、綺麗でお洒落なお嬢さんたちがたくさんいました。
3月の授業を最後になされたとき、木下教授が黒板に「使命」と書きまして、きれいな字でした。今でも忘れません。
その素敵な先生が涙を流して、
「みんなに聞いてほしいことがある。実は、私は昔大病を患った。病気で死にそうになった時に、私はお祈りした。『神さま、僕は死ぬかもしれませんが、できたら生かしてください。もし生き延びることができたら、お約束します。社会のお役に立ち、神さまのお役に立つ人生を送ります』」と話されました。会衆ももらい泣きで、みんな泣いていました。
「諸君、今日は授業をいたしません。僕の話を聞いてください」と言って、彼は、私たちの命は神さまから頂いていること、だから生かされていることを自覚して、神が下さった使命を果たすようにお話しになったことを忘れることができません。
有名な音楽家のヨハン・セバスチャン・バッハは、すべての作品の最後に、「SDC」と書きました。それは「ソリ・デオ・グロリアSoli Deo Gloria(ラテン語)」「ただ神の栄光のために」と書きました。
バッハにはお子さんが20人もありましたが、10人の子供が亡くなっています。
あんなすごい曲をお書きになられた方が、永遠の命のことを知らなければ、あの素晴らしい作品は、みんな嘘っぱちでしょう。信仰があって初めて、あのようなレクイエムも、受難曲も創ることが出来たのです。
ジョン・ウェスレーは19人兄弟でした。17、18世紀は、そのくらいお子さんがいらした時代があるのです。母のスザンヌ・ウェスレーは19の子供を出産し、8人亡くして、11人を育てました。ジョン・ウェスレーは15番目。18番目が、賛美歌を5千曲も創ったチャールズ・ウェスレーです。永遠を信じないと、子供を育てることはでませんね。
ウェスレーは牧師ですが、経済のことも勉強した方でした。「Get all you can, save all you can, but give all you can.(出来得る限り稼ぎ、出来得る限り蓄え、出来得る限り与えなさい)」と言っています。
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