石の枕
新ビジネス訓 東芝会長の青井氏が、日経産業新聞で「新ビジネス訓」を書いている。
新入社員には先輩がついて指導するが、いい先輩は仕事の広がりを教える。悪い先輩は「それは無理だよ」と仕事の限界を教える。それによって、新入社員の人生が大きく変わってくる。だから、新入社員はいい先輩がいる部署に配属しなければならない。
私は技師長になった時、こう言った。「職場に入ったら、自分のターゲットになる人を捜しなさい。その人を目標にして努力し、必要があれば相談にのってもらえばよい」。
一、二年たって目標となる人が見つからなかった時には、別の部署でもいいから、ある先輩を選んで「この人に相談にのってもらえ」といったことを勧めてきた。そういう点では、私はずっと恵まれてきた。――――。
教会は企業とは違うので、マンツーマンで訓練を受けるようなわけにはいかないが、この大和チャペルに移って、すでに新しい方々が、百名位も増えているので、いろいろなことを考えさせられている。
信仰の世界でも、最終目標は「イミタチオ・クリステ」(イエス様にならうこと)であるが、その前に、目標となるうるわしいキリスト者先輩を見つけることができたらラッキーである。
是非、よい信仰の先輩が与えられるように祈ってほしい。必ずよい人に導かれるであろう。
信仰の先輩は、礼拝との間、日曜の午後など、時間をとって、新しい方々のお相手をしてほしい。それは、主の喜ばれることである。
牧師は信徒の成長のためには、何でもしたいという思いがあるが、充分ではないことを申し訳なく思っている。今日は、久々に一日中教会にいます。役員室にはコーヒーもあります。遠慮なくノックしてお入りください。信仰の話でなくても結構です。どうぞ遊びにいらしてください。
一九九三年二月十四日
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