石の枕
夢と幻 「主が家を建てるのでなければ、建てる者の働きはむなしい。主が町を守るのでなければ、守る者の見張りはむなしい」(詩一二七の一)。
大和カルバリーチャペルの起工式は、昨年の六月十六日であったから、あれから七ヶ月がたったことになる。主のお守りを心から感謝し、主の聖名を賛美する。
先週の日曜日午後、工事関係者二十一名、教会関係者百名ほどの人々が集まり、声高らかに主を賛美し、「上棟式」がなされた。
「わたしはこの地に雨を降らせよう」とのみことばを、祈祷会で学んだばかりであるが、この地に恵みの大雨が降りそそがれ、リバイバルの源となり、日本中に恵みを分かち合うことになるであろう。ハレルヤ!
式後、何人かの人々と将来の夢と幻を話し合うことができてうれしかった。いつも、主が与えてくださったことを、心から感謝をもって受容し、積極的に、肯定的に、生産的に、建設的に、勝利的に、信仰的に考え、邁進したいものである。
玉川学園の小原国芳先生の好んで書かれた色紙の文字に「夢」がある。昨年完成された美しい講堂の入口に「幻なき民は滅びる」と英文字でかかれたのは、多くの人に影響を与えている。
四十代前半の若さであれだけ大きな夢を持たれた小原先生ご夫妻、桜美林の清水先生ご夫妻……私たちの身近に、主に在る大志を実現された方々がおられることは大きな励ましである。
夢が実現になるまでには、多くの反発、誤解、苦闘、批判等々があったことを知っている。ひどいストレス、ノイローゼになるほどの精神的、経済的苦労をくぐっての戦い。人々は表面しか分からないが、それは氷山の一角であって、死闘といってよいほどの祈りがあった。
しかし、孤軍奮闘のようにみえるが、不思議な「バアルにひざをかがめぬ七千人」もおられたことも心にとどめておきたい(ロマ十一の四、五)。
一九九二年二月二日
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