東京生まれで、青春時代は父が商店を経営していたので、順風満帆でした。 大学・大学院を卒業、前途洋々たる門出をしたが、慣れないサラリーマン生活で、 いじめにあって3年で辞めてしまいました。結婚して子供もいましたが、その後は数知れぬ転職を経験しました。 30代半ばでうつ病になってしまい、3年間(家族はもっと長かったと)寝たきりでした。 東北の地での単身赴任、仕事が計画どおりに進まず東京の本社からの応援もなく孤立無縁。 たった一人で放っておかれることの辛さ、世間の圧力の前に何もできずただ寝ていました。 うつ病はひどくなる一方で東京の本社へ戻されても結局ただ寝ている状態で、 退職の手続きすら父親と家内とにしてもらう始末でした。数ヶ月間精神科に入院していて、 ただ薬を飲み、クタクタと寝ているだけでした。見舞い帰りに家内は子供と一緒に赤羽線の 踏み切りで身を投げてしまおうかと何度も思ったそうです。そのようなことすら自分には気づくことができませんでした。 悲しかったし、家族みんながつらかったです。 そういう状況の中で主が家内に近づいてくださり、洗礼を受けました。 私が働きもせず、家でゴロゴロしていた18年前のことです。 その頃、TVで漫画日本昔話をやっていてその中の「3年寝太郎」というのがまるで私の病気のようで 何もせず寝ているだけの人の話でした。家族全員とても印象に残ったと見えて、 病が癒されて10数年経ちますが今でもなにかあると「3年寝太郎」といわれます。 初めは嫌で仕方がなかった教会へもやっと少しずつ通えるようになりました。 牧師先生の人格の素晴らしさや仲間達の信仰の確かさに直接触れて自分の心が少しずつ柔らかくされていくのが分かりました。 イエス様が私に悔い改めを与えて下さったのです。ついに39歳の時に私もかつての純福音教会(新宿)で受洗しました。 その後、引越しのため一昨年の11月に大和教会に来るようになりました。教会まで車で10分の近さです。 東京の教会では家内が沢山のご奉仕をしましたが最近は疲れ気味なのでここ大和では私が一生懸命に ご奉仕させて頂いています。このような事も主のご計画と信じています。実は「3年寝太郎」の話には最後にクライマックスがあって、 住んでいた村が大水で全滅しそうになった時に彼がとてつもない力で山を動かして村を救ったというものです。 私も相変わらず「3年寝太郎」かも知れませんが、信仰できっといつか山を動かすことを主がさせて下さると信じています。 30年前には家族の誰も主を知りませんでしたが今は家族全員、主の腕の中に抱かれています。 (家族全員受洗した教会が違うなんて不思議です。けれども教会が変わっても、先生が違ってもバプテスマはただ一つ、主はただ一人です) あかるく、元気で、のびのびと!