石の枕
市川雅君のこと ハレルヤ!主よかんしゃします。
関根先生いつもおいのりありがとうございます。四月より、僕はあきば作業所へ行ってます。五月十日、はじめてお給料をいただきました。大好きなせいか隊にけん金させていただきます。
市川雅君から直筆のお手紙が関根先生に届きました。お母さんの説明文を読んで、二人で胸を熱くしました。考えた末、こんなに尊い献げものを末永く記念するため、阿部博一先生作の「イエス様の聖画」を買いラウンジに飾ることにしました。ご覧になってください。
お母さんの手紙―四月三日より一日も休まないで健康に守られ、かしわ台にある作業所で働いております。五月十日、はじめてのお給料をいただきました。「やっと、やったぜ!」と言って、私に手渡してくれました。封を開けてみると、九千百二十円入っておりました。
「お母さんに全部あげる」と言うので、私は雅の気持ちだけでもう充分です。本当に雅が働ける日が来たのです。生後二ヶ月、横浜の病院で「心臓の手術をしてください」と頼むと「命だけ助けても仕方ないでしょう」と医者に断られてしまいました。その雅が予想もできないほど大きく成長してくれました。ただただ神様に感謝です。神様は、雅をとおして、沢山の事を私たちに教え導いてくださいました。
雅と話し合い、大好きな聖歌隊へ五千円、お父さんに二千円、お兄ちゃんへ二千円、残りの百二十円は雅のサイフヘ、私は明細を記念にもらいました。
感謝します。季節の変わり目に弱い雅ですが、健康に守られ、何よりも喜んで通わせてもらっております。先生はじめ沢山の方々のお祈りに感謝し私の喜びを書かせていただきました。在主。
個人宛の手紙ですが、世界中の人々に知っていただきたくてご紹介しました。「私と喜んで下さい。」
一九九五年五月二十一日
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