石の枕
二つのJ 一九九三年十月二十九日から三日間、高校野球で有名な甲子園球場で大リバイバル大会が開かれる。一回六万人収容できるので、十八万人が集められることになる。
この働きは、祈りでなされる、という信仰で始められたので組織よりも祈りに心が注がれている。十八万時間祈祷(一人に一時間)とか、一万人大連鎖断食祈祷とか。この度は、一年前なので「三日間集中断食大作戦」がなされた。
先週は、甲子園球場の目の前に完成したばかりの都ホテルの大ホールで「聖戦決起大会」が開かれ、私も説教する機会が与えられた。大和からも三十余名の兄姉が参加されて恵みを受けた。
火曜日は「リバイバル・トレイン」といって、JRの六輌の電車を貸切り、各車輌ごとに司会者が立ち賛美をし、祈りをささげた。私も生まれてはじめて、JR電車の中で、三回の説教をさせていただいた。
エリコの城のまわりをまわったように、電車で関西一円をまわり、攻め込もうという作戦である。途中、堺市の大仙公園で、野外集会もした。電車で通過しながら、その町の人々が救われるように熱心に祈った。
月曜夜の聖会の後は、甲子園球場のまわりを祈りをもって歩いた。壁に手をあてて祈っている人もいた。ユダヤの嘆きの壁を想起させられた光景でもあった。地面に座して祈っていた人もいた。
このような祈りに参加すると、関東人として育った者として、関西が身近に感じるようになった。
また、日本のリバイバルを真剣に祈り、取り組んでいると、日本に対する愛情が熱く燃えるようになる。
内村鑑三先生が「二つのJ」を愛する、と言われた。一つは、JESUS(イエス様のこと)、もう一つはJAPAN(日本)。私たちも主イエス様の心をもって、この聖戦に参加したい。「いざ来たりて、加われや」(聖歌七〇八番)。
一九九二年十一月一日
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