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若者論

第一回バスケットボール「カルバリー杯」争奪戦は、なんとCBS神学生チームの優勝で幕を閉じた。二位はヤンチャ(ヤングチャペルのこと)、三位は学生会、四位は青年会。主催者が遠慮して勝ちを他にゆずるとはさすがである。

シュート数のナンバーワンは牧師であった、というウワサがあるが、中学生時代一年間だけバスケットボール部にいたことがある。主日礼拝を守れないので退部してしまったが、何十年ぶりかで少年時代にもどって楽しんだ。そして何よりも、オジン牧師にとって若者たちと交われるのはうれしいことであった。

人間を論じることはむずかしい。一例が若者論である。大昔から、人間は「いまの若い者は」と繰り返してきた。

よく若者たちの集まりに招かれるという人によると「若者論に対する若者の不満は、そこで考え抜かれた、おとな自身の言葉が聞かれない点だ」という。いまの若者は「政治、経済についての知識が全くない、驚くべき欠如だ」と、小田実さんがいうと、おとなは、そうだろう、それに違いないと共感してしまう。おとなは、小田さんの言葉に乗っているだけである。それでは若者は納得しない。

私は若者に対する「考え抜かれたおとな自身の言葉」をもたないが――。

彼らには、問題があるにはあるだろう。しかしカルバリーチャペルに来ている若者たちには、日本の将来を心配するキリストの痛みがある。そして熱心な祈りのうちに、主のみ業を信じての先取りの賛美や感謝がある。

もっというなら、彼らは今燃えている。徹夜祈祷会や伝道のご奉仕をみて、そう思う。今週の土曜日午後一時から開かれる「一万人の賛美のつどい」―ジェリコ・ジャパンも若者の祭典である。

彼らがサタンにやられないように愛の祈りもって支え、リバイバル争奪戦におとなも加わろう。

一九九二年七月十九日

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