去る6月12日(日)午後4時より、大和カルバリーチャペル会堂において、「米子さんを偲びお別れする会(教会合同葬)」が大川従道牧師の司式により執り行われました。出席者は450名。
ご主人・田原昭肥(あきとし)牧師のリクエストによるブラームス作曲「レクイエム」が流れる中、式が始まりました。米子さんが献体をされたため、正面の祭壇には米子さんの笑顔の写真と共に彼女が生前最後まで使っていた義足が、生花に囲まれた小さな棺の中に置かれました。そして入り口から祭壇までを結ぶ通路には、キリストの花嫁として天国に嫁いだ米子さんを象徴する白い生花によるウェディングロードがしつらえられました。プログラムも生花のアレンジのアイデアもすべて当教会のオリジナルで、右手の3本の指で何でもこなしたアイデアの人、米子さんの生き方がそのまま、この「お別れ会」のスタイルにも反映されていました。
途中、2004年9月26日に米子さんが当教会でメッセージをしたビデオの一部が流され、詩篇40篇1節〜3節の聖書箇所からメッセージする米子さんの姿がスクリーンに映し出されました。
わたしは耐え忍んで主を待ち望んだ。/主は耳を傾けて、わたしの叫びを聞かれた。/主はわたしを滅びの穴から、泥の沼から引きあげて、/わたしの足を岩の上におき、/わたしの歩みをたしかにされた。/主は新しい歌をわたしの口に授け、/われらの神にささげるさんびの歌を/わたしの口に授けられた。(旧約聖書・詩篇40篇1〜3節)
ビデオの中で、米子さんは「"主を待ち望んだ"とき、神様は私を引きあげてくださり、新しく変えてくださいました。3本しかないと思っていた指が、3本も残っていると思えるようになり、何でもチャレンジできるようになりました。皆さんも主に信頼して歩んでいきましょう!」と元気に語りかけていました。
ビデオ上映の後、田原昭肥牧師が同じ聖書箇所を読み、列席者に向けてメッセージを語りました。メッセージの中で、田原師は米子さんがまさに信仰と希望と愛の人そのものであったことをさまざまなエピソードを交えながら語りました。終始明るく、時には列席者を笑わせるような話をにこやかに語る田原師の姿は、天国に凱旋された米子さんとやがて会えるという確信に満ちていました。
その後長女・真理さんと次女・ルツさんがご挨拶。「母の生き方の根本はイエス様でした。働く女性として、親友として、世界中でたった2人、私たちだけが"お母さん"と呼べることを嬉しく思います」と、母・米子さんから一方的に愛されつづけた想い出を語りました。
式の中では特別賛美としてカルバリー聖歌隊・アンサンブル、宮川由起子さんの賛美が流れ、途中列席者一同によるヘンデル作曲メサイアより「ハレルヤ」が賛美され、天国に凱旋した米子さんを心から祝福し送り出すひとときとなりました。
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