石の枕 石の枕 石の枕

牧師をつくる

私の五冊目の本が、マルコーシュ・パブリケーションから出された。この本は「千名礼拝達成」と大川牧師就任二十五周年の二つの記念出版となった。ハレルヤ。

本の中にも書いたが二十五年前は「百名礼拝」も夢のまた夢であった。それが日本のキリスト教会の現実である。きっとこの本を読んだ多くの伝道者が「自分もキリストに在って出来る。可能である」との信仰をもってくれると思う。

私たちはこのような日本一恵まれた群に導かれたことを謙遜に受けとめるべきであって、決して自分の力によってなされたような錯覚に陥ってはいけない。しかし、謙虚であることは大切であるが、恵みはまた課題でもあり責任でもあることを深く自責したいものである。

この群に関わるキリスト者は、おんぶに、だっこの甘え信徒ではいけない。実力の伴った千名教会、大人のキリスト者の群になるように、私たちの努力もベストを尽くして主に仕えたいものである。

日本中の教会が、私たちの「これから」に注目している。教会成長は主の業であるから、主の主権のもとに服する以外にないが、私たちの姿勢も問われていることを覚えたい。それは重荷とかプレッシャーのように思えるが、大いなる恵みであり特権であることはすぐに分かる。

牧師の悩みは孤立した信徒を見ることである。積極的に交わってほしい。それぞれの年齢別の信徒会を大切にしてほしい。

この群に関わる信徒の特徴は、特別のことがないかぎりは「主日礼拝を厳守する」ことにある。だから群が大きくなった。多忙な生活の中で、まず何がなんでも礼拝を守る努力をされている。それをみて、牧師も命掛けになる。牧師と信徒の忠実さはお互いが支え合うという関係である。

牧師が信徒をつくり、信徒が牧師をつくる、とは名言である。聖書を読むこと、祈ること、祈祷会を大切にすること。これも大きな恵みである。

一九九五年五月十四日

前 次 目次 ホーム
[ 前のを読む | 次のを読む | 目次に戻る | ホームページに戻る ]


calvarychapel@japan.email.ne.jp