石の枕 石の枕 石の枕

同志社

伝道師の小山英子先生は、同志社リバイバルの影響を大いに受けた器である。十月のリバイバルミッション誌にそれがのっていて興味深い。

一八八四年、同志社に起きたリバイバルの炎はすさまじい勢いで日本中に広がっていきました。小崎弘道牧師はこの時の様子を次の様に記しています。

「同年の一月の初週祈祷会を出発点として、同校の内外に盛んな祈祷会が開かれ、それが三月十七日に至って大リバイバルとなり、夜を徹して熱烈な祈祷会が続き感動の果てに理性を失う者が出たほどであった。そしてこのリバイバルは全同志社の学生から京都諸教会を揺り動かし、西は大阪、神戸から四国へと、東は東京、群馬、東北へと波及し、みな聖霊に満たされ、教会に集まり、信徒の交わりをなし、ともに祈り、神を賛美し、そして主は救われる者を日々仲間に加えてくださったのである。」

このリバイバルが起きた要因の一つに教派を超えた祈祷会の充実があります。そのころの信徒たちは教派分立を願わず、キリストにあって一つとなって活動することを希望し、共に祈り、共に集い、共に伝道することを努めました。

上野公園の野外集会は初日は数百人でしたが、二日目は四千人にのぼりました。そこにはフルベッキ、マクレー、バラ、ヘボン、ホワイト、奥野昌綱、小崎弘道、植村正久、新島襄、海老名弾正、宮川経輝ら、教派を超えた神の器がおりました。

ここ数年の日本も同じような空気があらわれている。信徒は何の問題もなしに一致できるであろうが、あとは各教団の伝統、牧師たちのことである。どうか祈ってほしい。あと一歩というところである。

「主がシオンの繁栄を回復されたとき、われらは夢みる者のようであった。その時われらの口は笑いで満たされ、われらの舌は喜びの声で、満たされた。涙をもって種まく者は―」(詩一二六)。

一九九四年十月三十日

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